こんにちは。強度HSP(繊細さん)な看護師のもくもくです。
- HSP気質で病院フルタイムは正直厳しい、でも自分に合った働き方が分からない
- パートでクリニックは王道だけど給料面が心配
- もう看護師自体が辛い
繊細ナースの皆さん、こんな風に悩んでいませんか?
この記事を読むと、繊細なまま自分らしく、お給料の大幅ダウンもなるべく防いで働く方法が分かります。

無理せず自分らしく働いてほしいにゃ!
そもそもHSPのことあんまり知らない、もっと詳しく知りたい! という方は、こちらの記事を参考にしてください。


HSPな看護師の働き方:「非正規看護師+マイペースに副業」がおすすめ!


HSPな看護師さんに一番おすすめしたいのは、パート・アルバイト・派遣・契約社員などの非正規職員で看護師として働きつつ、マイペースに副業をするという働き方です。
こんなひとにおすすめ
- 給与の大幅ダウンは避けたい(家庭がある・生活水準を落としたくないなど)
- 看護師の仕事自体は好き
- 副業する時間が取れる、自己管理ができる
メリット1:看護師として自分の繊細さを活かして働ける


本来、HSPの気質は”人を看る”という点において、非常に看護師に向いています。
ただ、看護師を取り巻く環境がHSPには合わないため、苦しくなってしまうケースが多いです。
詳しくは以前こちらの記事で解説しました。


環境を変えて非正規職員として働くことで、看護師として働く上で繊細過ぎて辛い部分を、かなり減らすことができます。
そして、繊細さんのいいところは活かして、繊細なまま自分らしく働くことができます。



辛いことは無理してやらなくていいんだにゃ
具体的にどのように負担を軽減していくかは、次の章で解説します。
メリット2:責任や残業、長時間労働や夜勤などの負担が軽くなる


契約社員やパート・アルバイトなどの非正規職員であれば、正規職員よりも課せられる責任が少なくなります。
また、フルタイム以外の選択肢を取ることにより、長時間勤務による疲労も軽減されます。
委員会活動やサービス残業も減ることが多いでしょう。
更に、自分の不得意分野を明確にし、それを避けられる職場で働けば、ストレスはかなり軽減されるはずです。



僕のママは急かされると焦っていつもの力が発揮できないんだって。
だから、患者さん一人ひとりをじっくり診る、ゆったりした職場を選ぶんだにゃ!
自身の不得意分野を知りたい方には、以下の記事が役に立ちます。


環境を自分に合わせやすいのは非正規職員として働く魅力ですね。
メリット3:一般的なアルバイトより給料が良い


例えば、2022年2月現在で、愛知県の最低賃金は時給955円です。地方ではもっと低いところもあります。
そのため一般的なアルバイトは、時給おおよそ1,000円前後が多くなっています。
看護師の場合、アルバイトでも平均賃金は女性で1,700円程度、男性に至っては2,489円でした。
(以下のリンクのサイトを参照しています)


長時間勤務が辛いHSPさんの場合、時給が高いことにより短時間でもそれなりの給料になるのは魅力的です。
余った時間は身体を休めたり、副業でゆったり稼いだり、趣味や家族との時間に充てたりして余裕のある生活が送れます。



空いた時間でいっぱい遊んでにゃ~
メリット4:最低限の定額収入と社会保障がある安心感


正規職員としてがっつり働くのがしんどいHSPさんは、フリーランスという自由な働き方に憧れるかもしれません。
しかし完全にフリーランスで働くとなると、不安定な収入と社会保障の薄さに不安になってしまうことも少なくないと思います。
非正規職員+副業という働き方は、「自由時間」と「安定」の両方をある程度ずつ得ることができるできるんです。
看護師として一定時間働くことで、最低限の定額収入は得られます。
その上で、自由な時間に副業にチャレンジすると、ゆったり働きつつ収入が不安定な部分をカバーすることができます。
なお、雇用保険や社会保険も、条件によっては適応されます。令和4年10月より短時間労働者の社会保険加入要件が拡大する予定です。
社会保険の加入を希望する方には朗報ですね。



お金と安定はあるに越したことはないんだにゃ
メリット5:副業により自分のペースで生活水準が維持できる


HSPさんは、一人の時間で体力や気力を回復します。
看護という仕事は、基本的にずっと誰かと一緒にいることになります。なので、看護の仕事は好きだけど、長時間だと疲れ切ってしまうというHSPさんは多いです。
また、看護師が高給取りと言われる所以は夜勤手当にありますが、繊細なHSPさんは夜勤で体調を崩すことも少なくありません。
そんなとき、日勤のみで看護師として短時間働き、残りの時間で副業をするのは非常に効率の良い選択です。
長時間労働と夜勤の心身的な負担を軽減しつつ、一人の時間でゆったり副業することで給与面をカバーできます。
そのため、夜勤をやめても大幅に生活水準を落とすのを避けることができるんです。
副業ももちろん簡単ではありませんが、軌道に乗れば良いとこどりの選択だと思います。



在宅で副業するときは僕が癒してあげるにゃ



あっ、パソコンのキーボードの上はワシの特等席やで! 取らんとおいてや!
デメリット1:キャリア形成しにくい


看護師として、将来を見据えてキャリアを形成したい場合、この働き方は向いていません。
パート・アルバイトでは行う看護技術も限られてきますし、研修を受けてラダーレベルを上げるなどということも基本的にはありません。
使わない看護技術は腕が落ちる可能性があり、また大病院にいるときと比較して、最新の医療技術やトレンドの考え方からは取り残されがちになります。
看護師としてレベルアップしたい方の場合、おすすめは大病院の正規職員で辛くても頑張るということになります。



看護師でキャリアアップしたいならガッツが必要やな
デメリット2:福利厚生が正規職員よりは劣る


福利厚生については、正規職員と比較すると頼りない部分があります。これは、短時間労働者だけでなく、フリーランスや自営業などの共通の悩みです。
社会保険については、令和4年10月より段階的に加入条件が緩和されていきます。パートやアルバイトでも社会保険に加入できる範囲が広がるということですね。
しかし、社会保険に加入できなければ保険料は全額自己負担となりますし、扶養制度や出産手当金・傷病手当金などもありません。
産休・育休が取れないこともあるので、妊娠・出産の計画がある場合、資金面についてしっかり考えた上で働き方を選ぶ必要があります。
デメリット3:副業は稼げるようになるまで時間がかかることも


副業にもいろんな種類があります。
せどり、Webライター、アフィリエイトブログ、ハンドメイド、プログラミング、ポイ活など、ジャンルや稼ぎ方、難易度や必要なスキルなども様々です。
この中には、副業としてある程度の成果が出るまでには時間と根気がいるものも多く、即金性があるものだと単価が低かったり、スキルが必要だったりすることもしばしば。
看護師のみなさんは、良くも悪くも学校では医療・看護の勉強ばかりしてきた方が多いはずです。
そのため、Webやマーケティングなどの医療以外の知識・技術に長けていない人も少なくなく、その場合は自分で情報収集や勉強をしながら粘り強く副業に取り組む必要があります。



HSPさんはコツコツ作業が得意な人が多いにゃ。
マイペースに頑張ろうにゃ!



ちょっと大変かもしれんけど、看護師だけじゃ知り得なかった新しい世界が見られて楽しいで!
HSPで看護師が辛い人は、「アルバイト+副業」という働き方もある!


HSPで仕事がどうしても辛い看護師さんには、看護以外に一般的なアルバイトをしながら、副業で収入を補うという働き方もおすすめしています。
看護師資格があっても、必ずしも看護師として働かなければいけないわけではありません。
自分が自分らしく、ストレスの少ない状態で働けることが一番大切です。
こんな人におすすめ
- 看護師の仕事がどうしても合っていない気がする
- 人と関わる仕事に疲れてしまった
- 看護師以外の仕事で自分を試してみたい
- 多少の収入ダウンは許容できる
- 副業をする時間が取れる、自己管理ができる
メリット1:看護師にとらわれず、自分の好きな仕事ができる


もしどうしても看護師が自分に合わないのなら、思い切って違う職業を選択するのをおすすめします。
せっかく資格を取ったのだから、看護師として働かないと…そう自分を縛り付けていませんか? 学費を払ってもらった親に申し訳が立たないと思っているかもしれません。
しかし、看護師資格があるからといって、必ず看護師として働かなければならないという決まりはありません。もったいない気持ちも分かりますし、一から新しい仕事なんてできるんだろうか…そう心配になるかもしれません。
しかし、アルバイトなら少しハードルが低いと思いませんか?



バイトなら僕にもできるかにゃ?



え…、猫の手も借りたいときにだけ呼んでもらったらどうや?
自分に向いているかどうか、気軽にお試しする感覚で働いてみるうちに、看護師よりもっと自分に合った仕事が見つかる可能性もあります。
それに、看護師として働いたスキルは、決して無駄にはなりません。タイムマネジメントや観察やアセスメント、医療の知識など、必ずどこかで役に立つものです。
看護師には、どうしても向いていないということもありえるので、無理せず一度看護の道を降りてみるというのは前向きな考え方だと思います。
メリット2:戻りたくなったら看護師に戻りやすい


国家資格の看護師免許は最強です。今のところ、看護の仕事がなくなる様子はありません。
アルバイトをしてみて、もしやっぱり看護師に戻りたいと思ったら、一般的な仕事と比較して看護師には断然戻りやすいです。
ブランクがあったり経験が浅かったりしても、条件に合った求人は出ています。
実際、一旦医療以外の仕事に転職したけれど、最終的に看護師に戻ってきたという人はたくさんいます。
気軽な気持ちで他の職種を試してみてはいかがでしょうか。



意外な天職が見つかるかもしれないにゃ!
デメリット1:看護師より給料は低くなる


一番のネックは給料面です。看護師は稼げる仕事なので、看護師から一般的なアルバイトに移ると、どうしても大幅な給料ダウンは避けられません。
アルバイトが自分に合っていて、長時間働いても苦痛にならないのなら、働く時間を延ばすのもありかもしれません。
しかし、そうでない場合、副業も取り入れながら収入を補っていくのをおすすめします。



一度上げた生活水準を下げるのはなかなか厳しいのにゃ



でも収入は減ったけどストレスも減った→爆買いやバカ食いが減った→心身共に健康になった→支出も減ったっていう話もたまに聞くで



わ、笑えないにゃ…
デメリット2:希望する仕事がない可能性がある


一般的なアルバイトは、地域や時期によって求人件数や内容がまちまちです。
なるべく静かで穏やかに働きたいと思っても、すごく忙しいチェーン飲食店の求人しかない…そんな可能性もあります。
もし今まだ転職前なのであれば、転職サイトに複数登録するなどして、どのような時期にどのような求人があるのかある程度把握しておくのがおすすめです。
あるいは苦痛でないならば、短期間でアルバイトを何個か試してみるのもありかもしれません。



地方在住の人は特に気をつけるんやで!
また、「非正規職員+副業」の章でも紹介したように、社会保障の面で劣る点や、副業の成果が出るまでに時間がかかる可能性があるといったデメリットもあります。
HSPな看護師の王道、「クリニックなどで正社員」という働き方


大病院の正規職員として働く看護師がもう少し楽な職場で働きたいと考えた時、まず最初に思いつくのがクリニックで正規職員として働くことではないでしょうか。
こちらも条件によってはおすすめです。クリニック以外にも老健や訪問看護ステーションなどに勤める方もいらっしゃいますが、ここでは主に無床のクリニックを例に説明していきます。
こんな人におすすめ
- 福利厚生がしっかりした職場がいい
- 近いうちに妊娠・出産を考えており、産休・育休制度を活用したい
- 正規職員がいいけれど夜勤はしたくない
メリット1:正規職員なので産休や育休・ボーナスなどの福利厚生が充実している


社会保障の充実は、正規職員の大きなメリットです。パートや契約社員でも条件によっては産休・育休が取れることもありますが、やはり正規職員の方が安定しています。
出産前後で働けない間も給与が発生する点は非常に重要なポイントとなります。近いうちに妊娠・出産を考えている方は、このような制度についても考えておくと後悔せずに済みます。
またボーナスや退職金の恩恵を受けられるのも正規職員ならではです。非正規職員でも貰える場合もありますが、多くの場合金額は正規職員より少なくなります。



よ~く考えよう~お金は大事だにゃ~
メリット2:夜勤がなく、生活リズムが整う


正規職員でありながら、夜勤がないのはクリニック勤務の魅力です。
夜勤で体調を崩すHSPさんは少なくないので、クリニックで働けば体力的にも病棟よりは楽になりそうです。
また、固定シフトのことが多いので予定を立てやすいのもありがたいですね。



日曜日にある僕の運動会も見に来れるにゃ!



え、猫って運動会出られるん…? ワシも出たい…
デメリット1:少人数のため、職員と気が合わないと辛い


HSPさんにとって、職場の人間関係は重要です。
例えば多くの看護師が所属する病棟では、苦手な人がいても勤務によってはその人と会わなくて済む日もあるはずです。
しかし、クリニックではそうはいきません。毎日同じメンバーで、しかも少人数のため、苦手な人がいると逃げ場がなくなってしまいます。



お局やらボスみたいな人がたくさんおったらやばいで~!
病棟のように部署異動をしたり、勤務を考慮して貰ったりすることは難しいので、人間関係に恵まれるかどうかが働きやすさを決める大きなポイントになります。
しかし、職場の人間関係を事前に把握するのは困難で、運任せなところもあります。
また、院長や所属する医師との相性や、その病院の方針も、自分の考え方と合わないと働きづらいです。
正規職員の場合は、退職するのもなかなか大変なので、そこはデメリットといえるでしょう。



僕はなるべく注射をしない病院がいいにゃ~
デメリット2:勤務形態により、週6日出勤・拘束時間が長いことなどがある


クリニックは、木曜・土曜午後と日曜祝日休みのところが多いですよね。
木曜日と土曜日は半日勤務なので、実質働いている時間は5日勤と変わらないというところが多いです。しかし、週6日職場に行かなければならないのがじわじわとストレスになることがあります。
また、クリニックによっては働く人が終業後に受診できるよう、午後枠の診療時間が16時~19時30分など、遅い時間となっているところも少なくありません。
中休みは長いのですが、帰宅するのは夜遅くなってしまい、実質の拘束時間が長くなるケースもあります。



早く帰ってきてくれんと、ワシのご飯の時間も遅くなってしまう! これは一大事や!
HSPさんは一人でゆっくりする時間が不可欠です。
そのため、このような働き方が自分に合うのかどうか、一度考えておいた方がよさそうです。
まとめ:メリット・デメリットを理解し、自分に合った働き方をしよう!


ここまでHSPにおすすめの3つの働き方を紹介しました。
- 非正規職員+副業
- 一般的なアルバイト+副業
- クリニックなどで正規職員
それぞれの働き方には、メリットもあればデメリットもあります。
しかし、働き方の選択肢が多いのは看護師の魅力。
無理をして自分を苦しめる必要はありません。
自分に合った働き方をして、繊細さを活かして楽しく働けるといいですね。



僕たちも応援してるにゃ!
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