みなさん、こんにちは。強度HSP(繊細さん)な看護師のもくもくです。
HSP気質を持つ看護師の皆さん、今日もお仕事お疲れ様です。
毎日の仕事に忙殺されていると、みんなより繊細であるがゆえに、看護師に向いてないんじゃないかと落ち込む日もありますよね。
- HSP気質のせいで、ストレスフルで毎日病院から帰ってくるとぐったり…
- 私、こんなに繊細なのにこのまま看護師を続けていいのかな?
- 自分の繊細さって、看護師として生きていくにはマイナスだよな…
こんな風に思っているHSPナースの方は少なくないんじゃないでしょうか。
HSPはその繊細な気質ゆえ、生きづらさを感じやすいのも事実。
しかし、HSPの資質は看護をするうえでとても役に立ちます。
この記事を読むと、HSPのどんなところが看護師に向いているのか分かります。
皆さんが素晴らしい才能を活かして、看護師として楽しく働く助けになれば幸いです。
HSPな看護師は人の気持ちを読み取るのが得意
患者さんの思いを繊細にキャッチ

HSPさんは、人の感情を読み取ることが得意です。
ちょっとした仕草や雰囲気から、患者さんのニーズを読み取ることができます。

「あ、この人なにか頼みたいけど遠慮してるな」
なんて、気づいて対処することができるんですね。
また、患者さんが寝たきりで喋れなかったり、小さな子どもで話せない場合にもこの才能は活躍します。



この子はこういう気持ちで泣いてるのかな?
じゃあこういう声かけをしてみよう



ベッドの角度をこうしてあげた方が楽なんじゃないかな
なんて、想像して行動することがとても上手なんです。
患者さんのご家族に寄り添うのも得意


繊細な気遣いは患者さんだけでなく家族にも及ぶので、家族看護にも長けている人は多いです。
入院患者さんの家族は、慣れない介護や仕事の調整などが重なり、疲れ切っていることも多いもの。
それに気づいて、一言声を掛けてもらえるだけで救われるご家族は沢山います。
患者さんの看護だけでなく、家族にまで気を回せるHSPナースは多いです。
HSPさんは自分を低く見積もりがちなので、そんなことないよ、何もできなくてもどかしいって思うかもしれません。
でもあなたが気づいていないだけで、「いい看護師さんだね」「ありがたいね」って言われているかもしれませんよ。
新人看護師のSOSも察知


更に、教育の分野においてもHSPの才能は発揮されます。
プリセプターの中には、威圧的で感情的な人も少なくないのはご存じの通りかと思います(苦笑)
しかし、新人時代に自分も苦しかったHSPさんは、同じように今修業をしている新人看護師の気持ちも考えて行動できます。
もちろん、忙しくて余裕がなくてつい強い口調になってしまうこともあるでしょう。
しかし、それに気づき反省することができるのがHSPさんの強み。
それができる看護師ばかりでないこと、そしてそれができている自分にも気づいてあげてください。
HSPな看護師は、患者や周囲の状況の些細な変化に気づきやすい
些細な異変を察知する能力に優れる


HSPさんは、些細な変化に気づくのが得意です。
そのため、「なんかおかしい」「いつもと違う」に敏感です。
その結果、急変にいち早く気づいたり、大事に至らずに済むといったケースが多くあります。
またHSPナースは患者さんのメンタル面の変化にも敏感です。
なので、ただでさえ辛い治療の中で、患者さんが遠慮や我慢をしたり精神的に参ってしまっていることに気づき、支えていくことができるのです。
ミスが大きくなる前に気づきやすい


HSPナースは変化に敏感で仕事が丁寧なため、ミスにも気づきやすいです。
医療者であれば、スイスチーズモデルというのを聞いたことがある方も多いと思います。
沢山の穴あきスライスチーズを重ねたとき、無作為に開いている穴がたまたま重なって向こう側が見えてしまうことが稀にありますよね。
これと同じように、思い込みなどによりたまたま誰もミスに気づけず患者さんに被害が及ぶことがあるということです。
医療現場では医療ミスを防ぐため、いろんな策がなされています。
例えば投薬なら、医師が処方し、薬剤師が確認して調剤し、看護師がダブルチェックして患者さんに投薬する。
しかし、これらの沢山の対策をチーズの穴のように通り抜けて、医療ミスが起こってしまうことが稀にあるのです。



私も長く医療の現場で働いてきましたが、どんなに確認をしていたつもりでも、どうしても気づけない時というのは本当にあります。
そんなとき、よく気がつくタイプのHSPさんが気づいてくれることがあるんです。
最後の砦として、洞察力の高いHSPの能力は発揮されます。
HSPな看護師は仕事が丁寧で真面目なため、信頼されやすい
患者さんからの信頼が厚い


基本的にHSP気質の方というのは、真面目な方が多い傾向にあります。
誰も見ていないところでも手を抜いたりサボったりせず、きちんとした仕事をこなす方が多いです。
そして、ひとつひとつの仕事が丁寧です。
また、相手の気持ちを理解しやすい分、相手に思いやりの気持ちを持って真摯に向き合うことができます。
その結果、患者さんから信頼を寄せられているHSPナースの方は沢山います。
仕事が速かったり要領が良かったりしなくても、真面目な仕事ぶりというのは相手に伝わります。
患者さんにとって、安心して自分のケアを任せられる相手といえるでしょう。
上司からの評価が高いことが多い


真面目で誠実な仕事ぶりは、患者さんだけでなく、上司からも高く評価されやすいです。
HSPさんは、早めの報告・連絡・相談も欠かしません。
また割り振られた仕事はきちんと責任をもって果たすので、安心して仕事を任せて貰えます。
そんなの社会人として当たり前じゃんと思うかもしれません。
しかし、それができていない人が予想以上に多いのが現実です。
信頼を寄せられ、責任あるポジションを任せられるかもしれません。
ただし、HSPさんはそれを重圧に感じたり抱え込んでしまったりすることも多いので、パンクしてしまわないよう仕事量などをうまく調節していくことが必要です。
HSPな看護師は、深く考えることができるため危険予知に優れている


KYT(危険予知訓練)を研修などで行ったことのある看護師さんも少なくないと思います。
普段の職場の状況下で、どんな危険が起こる可能性があるかシミュレーションするというものです。
例えば、半身不随の患者さんのベッドサイドに電源コードが整理されずに置かれていたら、転倒の危険があるとあらかじめ予測して、コードを整理しておくというようなものです。
この危険予知、HSPさんはとても得意です。
なぜなら、HSPの特徴の一つに深く考えて情報を処理する力があるからです。
また、洞察力が強いのもHSPさんの強み。
そして、心配性の傾向があるので事前に失敗の種を排除しておく性質もあります。
これらの能力は、医療の現場において安全を守るために非常に役立ちます。
HSS型HSPやHSEな看護師は、人と関わりアクティブに働くことが得意


HSPの中には、少数派ですがHSS型HSPやHSE、HSS型HSEというタイプの人がいます。
刺激追求型HSPや、外向型HSPと呼ばれる人たちですね。
詳しくは、以下の記事の中で紹介しています。


※正確にはHSS型HSP、HSE、HSS型HSEで特徴は異なるのですが、今から説明する内容ではまとめて考えています。
外向型や刺激追求型のHSPさんは、人と関わったりアクティブに働いたりすることが好きです。
患者さんや多職種スタッフとも積極的にコミュニケーションを図り関わっていきます。
また、救命救急や手術室、ICUなど刺激が強い場所でも活躍する能力を持ち合わせています。
それでありながら、今回の記事で説明してきたような繊細さも兼ね備えているため、特に急性期などの医療現場では非常に重宝される人材になり得ます。
ただし、繊細ゆえ疲れやすいことは変わりないので、疲れ切ってしまわないように自分なりに工夫していくことが重要です。
まとめ:HSPな看護師は現場で必要とされている


HSPの資質は、看護の現場において非常に役に立つ素晴らしい才能であることを説明してきました。
ただし、HSPさんはその資質を使うことにより自分を消耗してしまうことが少なくありません。
そこで、その消耗する原因をなるべく排除した職場で働くことで、自分の才能を活かしてイキイキと働くことができるようになります。
日々疲れ切っているHSP看護師さんは、自分に合った職場を探してみるというのも非常に有用だと思います。
HSPな看護師は現場で必要とされています。
あなたが繊細なまま、その才能を活かして楽しく働けることを願っています。
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